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Yahoo!JAPANニュース:就活マッチングアプリ悪用・性的暴行事件の裁判
出典:「酔い止めの薬だよ」信じて被害に…薬物で性的暴行、就活アプリを悪用した男の所業
事件の概要
リクルートコミュニケーションズの元社員男性の初公判の様子が報じられている。
男性は、2021年に合計10回、性的暴行容疑で逮捕された。
男性の手口は、就活マッチングアプリで知り合った女性に「酔い止めの薬」と称して睡眠導入剤を服用させるもの。
睡眠導入剤はお酒に混ぜて飲ませるなどしていた。
被害に遭ったのは、男性と就活アプリで知り合った女子大学生や女性会社員など。
この事件は、下の記事の「就活マッチングアプリ暴行事件」の段落でも、男性の顔写真とともに紹介している。

男性の法廷での様子
紹介されている様子を箇条書きする。
- ピチピチの黒いジャケットにワイシャツ
- 濃い色のズボンに坊主頭の「さっぱりした風貌」
- 時折傍聴席を見て、傍聴人の顔ぶれを確認しているようだった
外見は以上のとおりで、態度については「消え入りそうな声」で裁判長の質問に答えていたという。
(裁判長からは「え!?」「聞こえない!」「もうちょっと大きな声で」と、何度も注意を受けていたという)
薬物の使用理由について
女性に薬物を用いた理由については、睡眠薬を他人に服用させるための実験だったと語っている。
「なぜ他人に服用させる必要があったか」は明らかにされていないが、この発言から準備を重ねて犯行に臨んでいたことが、あらためて明らかになった。
手口①:繰り返し、女性に「トイレに行くよう」促す
法廷では、被害者女性の証言によって男性の詳細な手口も明らかになった。
薬物を混入するのは「女性がトイレに行っている間」だが、そのチャンスを生み出すために、繰り返し女性に「トイレに行くよう」促していたという。
被害に遭った大学生Fさんの証言をまとめると、下のとおりである。
- トイレに行くよう2回促された
- 特に行きたくなかったので、最初は断った
- しかし、時間をおいてまた促された
- 2度は断りづらかった
- また「その間に会計をしたいということかもしれない」と思い、トイレに行った
そして、女性が戻ると「飲み物のグラスが少し自分の方に移動していた」という。
女性は飲みたくなかったが、被告から「残ってるワイン全部飲みなよ」と言われて飲んだという。
この手口から学べる対処法
- トイレに行くよう勧める男性は危険
- 飲み物をすべて飲むよう促す男性も危険
- トイレから戻ったら、飲み物を飲んではいけない
手口②:「酔い止めの薬」と称して飲ませる
もう1つの手口は「酔い止めの薬」として薬物を摂取させるものである。
被害を受けた女性会社員Eさんは、以下のように証言している。
- 3軒目のお店で薬を飲まされた
- 「すごく酔ってるじゃん。酔い止めの薬だよ」と勧められた
- アルミのパッケージに入った普通の白い錠剤だった
犯人は当然、診療内科などで「普通の睡眠導入剤」の処方を受けているため、勧められる薬も見た目は「普通の薬」である。
問題なさそうに見えるかもしれないが「どんな薬でも、勧められたら飲んではいけない」ことがわかる。
(女性側の非はもちろん一切なく、こうした場面では性悪説に立たないといけないようだ)
手口③:被害女性の身分証も撮影していた
男性は口封じのために、犯行の様子と同時に被害女性らの身分証も撮影していたという。
そして、これが原因で被害を訴えることを恐れていた女性も多い。
対処法
もし「仕事などでどうしても会わなければいけない男性」「しかし、少し不安がある」という場合は、身分証はすべて家などに置いていくという対策がプラスに働く可能性がある。
コインロッカーなどに置くのはリスクがあるため、
- 朝家を出るときから持たない
- 一度家に帰って置いていく
などが対処法になりそうだ。
身分証を持ち歩かないことで、二次被害をやや小さくできる。
(このニュースは、冒頭で紹介したYahoo!JAPANニュースだけでなく、ライブドアニュースでも配信されている)